それまで一般的ではなかった知の巨人:南方熊楠は、鶴見和子によって世の中の評価も高めたと言います。ただ、それでも熊楠のイメージは少し変人的な天才という興味先導の部分があり、そこが歯がゆかったようです。
鶴見は、南方熊楠は十分体系的であり古今東西の知に通じながら南方曼荼羅を展開していたと考えています。粘菌研究から生み出されたファジーや複雑性の確信と、エコロジー観点で神仏合祀を止めようとする、等あまりに今日的であることを指摘します。
私は南方がお金のためにネイチャー誌などに投稿していたことは欧米での南方の評価につながっているんだと知りました。
鶴見和子の遺志を継ぐ松居教授のこれからの活躍に期待します。
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